こんにちは。IKUMA です。
定番の口枠式ハンドバッグ【Caixa】のミニバージョン【Caixa Mini】を製作しましたのでご紹介いたします。
左:Caixa 右:Caixa Mini
製作背景
口枠式のハンドバッグ【Caixa】を作り始めたのは約10年前。
↓のブラックのバッグは約10年前にエルバマット(テンペスティ社のオイルレザー)で製作したもので、身内が最近までヘビロテで使用していました。こちらのバッグは裏地も芯材も貼らない一枚革仕様のため、くたっとしたシルエットに変化しています。
手持ちでも使えるし、腕に通しても使える。ガバっと開いて出し入れしやすい使いやすいバッグです。
最近はもう少し小さいサイズをお求めの声が増えたきたので小さいバージョンを作ることにしました。Caixaは長財布が余裕をもって収納できるサイズ感でしたが、Caixa Miniは長財布は収納できないのでミニウォレット向けのサイズ感となります。
仕様
縦×横×厚み:14.5cm(ハンドル含まず)×21cm×16cm
重さ:約520g
表地:シュランケンカーフ
裏地:ピッグスエード
フリーポケット:一箇所(縦×横:11cm×17cm)
まず、サイズ的には定番のCaixaより2まわり程度小さくしました。コロンとしてかわいいサイズ感です。
デザイン的にはホック下に飾りのパーツを追加しました。
高さ14.5cm、横幅約21cm、マチは約16cm。
口枠は外枠の外寸で約25cm。
マチは約15cm。かなり広く開きます。
背面にはロゴを焼印しています。
ホックはドイツホックを採用。ワンタッチで開閉可能です。
口枠と本体を縫い込む部分は「手縫い」でしっかりとテンションをかけて縫製。
ハンドル部分も手縫いで縫製。負担のかかる部分でありコバの割れが発生しやすいのでヘリ返しで仕上げています。
裏地はピッグスエードを採用。内ポケットの寸法は 縦×横:11cm×17cm。
製作風景
表地のシュランケンカーフの裏には芯材を貼っていますので適度なハリ感がありますし、使用に伴う型崩れもしにくいです。
製品詳細は下記動画 00:00~
試作からの修正点
本作前に試作をして、しばらく使ってみて修正を加えました。
左:試作 右:本作
ホック下のかざり部分のデザインを変更しました。試作バージョンも気に入っていたのですが、シンプルさを強調したかったので長方形のデザインを採用しました。
ハンドルのエンドの仕様を変更しました。試作バージョンは↓画像のようにずれ込んでしまったので、
↓のようにズレない仕様に変更しました。
ハンドルの取り付け位置も狭い→広いに変更しました。デザイン的には狭いのも良かったのですが、使い勝手に難がありました。
底面のデザイン 左:試作 → 右:本作 に変更しました。
収納
スマートフォン、ポーチ、メモ帳、ミニ財布、キーケース、Airpodsを収納してみました。余裕が少しあります。間口が広いので出し入れしやすいです。
長財布はサイズ的に収納が厳しいのでミニウォレットやキャッシュレスの方におすすめです。
中央部分はマチが内側に倒れ込むので背の低いモノの収納をおすすめしています。
詳しくは下記動画の02:16~
使い方
手持ちの使い方
ドイツホックを外して、ベロをつまんで開きます
腕に通す使い方
同じくドイツホックを外して、つまみを引っ張って開きます。
お会計の際には腕に通して使っていただいたほうが使いやすいです。
詳しくは下記動画の03:05~
カラー
今回はシュランケンカーフで「スカイ」「ブラック」の二色で製作しました。
スカイ
裏地はピッグスエードの「グレー」
ブラック
ブラックは糸色:ブラック で縫製。
裏地はピッグスエードの「ワイン」
今回はスカイ、ブラックで製作しましたが他のカラーでも製作できますので、お気軽にお問い合わせください。