こんにちは。IKUMAです。
定番のブックカバーの改良と製作をしましたのでご案内いたします。
栞の長さ
栞の長さを5cm→7cmに変更しました。
左:改良後 右:改良前
改良前の栞は5cm
改良後は7cm。改良に伴い、栞の形状を角型から丸型に変更しました。
7cmに変更したことにより3cm程度の厚みの文庫まで対応しました。
栞の位置
改良前は栞の位置は中央でした。
グレー:改良後 ブラック:改良前
ブックカバーを持った際に、栞が親指の下にあたるので違和感があり、読書をしていて気が散る時がありました。
特に、読み始めのページ数が少ない時が気になります。
改良後は1cm上に変更することにより、親指の下に栞がこないので違和感なく読書に集中できます。
※手の大きさや持ち方によって感じ方は異なります。ご了承下さい。
革による使い勝手
ブックカバーの使い勝手は「手触り」と「滑り」が重要なファクターになると思っています。主観で評価してみます。ちなみに私の手はどちらかというとしっとりして(湿って)います。
シュリー
手触り: さらっとしっとり
滑り : 滑りやすい滑りにくい
革質は柔らかく心地よい手触り、不均等なシボが指に吸い付きます。不均等なシボ感が高級感を醸し出します。使い込むとツヤ感が増します。シュリーは床面が綺麗なので繊維の脱落が少ないです。
ブッテーロ
手触り: さらっとしっとり
滑り : 滑りやすい滑りにくい
革の吟面(革の表面)は平らでサラッとした手触り、手の平が乾燥している方は滑りやすいかもしれません。爪などの引っかきキズ、水分等の水シミが付きますが使い込むほどに色艶変化してゆくのが特徴です。床面から繊維の脱落が若干あります。
ドーフィン
手触り: さらっとしっとり
滑り : 滑りやすい滑りにくい
型押し革にしてはしっとりとした質感、型押しの凹凸が滑り止めの効果があります。手が乾燥している方はやや滑りやすいかもしれません。床面の状態はロット・部位によって異なります。繊維の脱落が多い場合があります。
シュランケンカーフ
手触り: さらっとしっとり
滑り : 滑りやすい滑りにくい
カーフ由来のしなやかで柔らかな質感、シュリンクの凹凸が手に吸い付きしっかりとホールドできます。乾燥肌の方にオススメです。キズが付きにくく目立ちにくいので購入時の状態を長くお楽しみ頂けます。床面の状態は綺麗で繊維の脱落は少ないです。
ミネルバボックス
手触り: さらっとしっとり
滑り : 滑りやすい滑りにくい
オイルが染み込んだしっとりとした質感、吟面がしっとりとしていてしっかりとホールドできます。乾燥肌の方にオススメです。キズ・水シミなど付きやすいですが、使い込むほどに色艶変化するのが魅力。床面の状態は部位によって異なります。繊維の脱落が若干あります。
ブッテーロとシュランケンカーフで製作
今回は文庫判・新書判をブッテーロとシュランケンカーフで製作いたしました。
ブッテーロ(文庫判)
ブッテーロは5色展開。
裏地なしの一枚革仕立て。
ブッテーロはトラ(シワ)が多い革なのでトラや色ムラがある部位がある場合があります。
ブッテーロ(新書判)
左:新書 右:文庫
シュランケンカーフ(文庫判)
シュランケンカーフは3色展開。
裏地のない一枚革仕立て。シュランケンカーフは刻印をフォントタイプにしました。
コバも整えてあります。
シュランケンカーフ(新書判)
左:新書 右:文庫
ブッテーロ、シュランケンカーフ以外の革でも製作可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。