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Macbook には薄くて軽いシンプルなケースを

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こんにちは。IKUMA です。

今まで使っていたパソコンの動作が重くなってきたので、パソコンを新調しました。

初めてのMacbook。

昔はパソコンは使えれば何でもいいや。と考えていましたが、最近は性能はもちろんデザインも自分が気に入ったものが欲しくなり色々調べた結果、Macbook にしました。

Macbookは持ち運びすることが多いので、レザーのケースを製作。

今回はその手順をご紹介します。

こんな方におすすめ

  • Macbook のレザーケースを探している方
  • 薄くて軽いレザーケースを探している方

 

Macbook 

 

 

寸法(縦×横):21cm×30cm

厚み:15mm

重量:1.4kg

 

※数値は概算です

 

製作にあたって考えたこと

Macbook の良さを消さない

私が思うMacbook の良さはコンパクトで軽いこと。

仕事場でも使うし自宅でも使う、毎日持ち運ぶことを考えるとできる限りかさばらずに軽いほうがいい。

良さを消さないように、できる限り薄くて軽いケースを目指しました。

 

ケースを使う主な理由

  • Macbookを傷から保護
  • ちょっとした外部からの衝撃から保護

の2つです。当初は衝撃吸収用のスポンジを仕込もうと考えましたが、厚みがでて重くなるので却下しました。

 

どんなケースにしたいか

Macbookは毎日使うもの。ケースはスレなどで傷や色落ちしやすいので、傷や色落ちが味に変わる「タンニンなめし革」を選択しました。

Tempesti Elbamatt イタリア・テンペスティ社のエルバマット

 

裏地は「クロムなめし革」の明るめの色をもってきました。お馴染みシュリンクレザー。

姫路産 シュリンクレザー  

準備するもの

  •  表革:1.3mmに漉いたエルバマット  裏地:0.5mmに漉いたシュリンクレザー
  • 型紙
  • ゴムのり
  • 道具類

 

製作手順(ざっくりと)

step
1

1.3mmの表革と0.5mmの裏革にそれぞれ、ヘラでゴム糊を塗る。

できるだけ均等に。

 

step

表革と裏革を圧着

ゴム糊が乾いたら表革と裏革をシワにならないように貼り合わせます。

 

 

step
3

型紙を革に写して、革包丁で裁断

 

step
4

口元の部分のコバを仕上げる

 

step
5

前胴と背胴を張り合わせ

接着面にゴム糊を塗り、乾いたら圧着。

型紙上、背胴が2mm大きくなっているので、張り合わせたあとで余った部分を切る。

step
6

縫う

コバから3mm幅で縫う。

 

step
7

コバを仕上げて完成

番手の荒いヤスリ→細かいヤスリ でコバ面を滑らかに。

染料をコバに染み込ませ、コバ剤を塗り込む。

納得ゆくまで一連の作業を繰り返す。

 

Macbook レザーケース 完成

縦×横:228mm×329mm

厚み:3.5mm

重さ:220g

 

ケースから出した後はMacbook の下に敷くか

マウスパッドとしても使えます。

 

背胴を数ミリ高くしてあるのでさり気なく裏地がのぞくのが気に入っています。

エルバマットはマットな風合いですが、今後使い込むことで素敵なエイジングが期待できそうです。

 

 

革が柔らかなのでスムーズに出し入れできます。

適度に摩擦抵抗があるので抜けることはありません。

 

 

背胴は数ミリほど高くしてあります。この段差がMacbookを収納するときのガイドになります。

 

 


最後までご覧頂きありがとうございました。

PCのような電子機器と革は一見、両極にあるような気がします。電子機器は汚れたり痛んだりすると見栄えが悪くなる一方、革は汚れや傷みを魅力に変えます。

この二つを合わせて使うことでそれぞれの良さを長く楽しめる気がします。

・・・、なんてそれっぽいこと書きましたが、皆さんはどんな風に考えていますか?

オーダー等も承っております。何かご不明な点などあればお問い合わせ下さい。

 

 

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