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【Caixa】エルバマットで製作した試作はいかがでしょうか?

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こんにちは。IKUMA です。

シンプルで柔らかなフォルムが特徴の口枠式バッグ【Caixa】。

 

こちらのモデルをエルバマットで製作・・・。

というより、2年ほど前に試作をして使ってもらっていたものが

こちら↓↓(左)

かなりハード目に使っていて、傷や擦れなんかもありますがエルバマットのオイルが浮いて光沢がでて「くったり」としてきました。

左:2年使用  右:新品

このくったりとして光沢のある試作をお客様に褒めていただけることが幾度かあったので、定番化に向けて新たに製作してみました。

裏地をあえて当てずに一枚革で仕立てました。

エルバマットの床面(裏面)はややオイリーで、色移りがしやすいです。

ですので、漉き屋さんにオイリーな層を落としてもらいました。

(厚み2.5mmのものを2mm程度に薄くしてもらう)

 

左:2mm程度に調整   右:2.5mm程度(原厚)

一枚仕立ての鞄あるあるですが、どうしても床面は色移りします。

それでもエルバマットの場合、薄く漉いたほうが色移りしにくいです。

 

白い紙をこすった状態

左:2mm程度に調整   右:2.5mm程度(原厚)

 

さらに、

床面(裏面)に薬剤を塗って磨き込みました。

ちょっと画像ではわかりにくいのですが、磨き込むことで床面(裏面)がツルツルになり色移りを更に抑えることができます。

そんなこんなで仕上がったのがこちら↓↓

ポケットの仕様を変更、底の芯の厚みを変更、横マチの口元を補強・・・など、いくつか改良を加えました。

 

どうして一枚革で製作したかというと、価格を抑えれる(裏地がいらないこと、製作工程が少ない)、軽くなるの2点が理由です。

ですが、今回の改良は革を薄くするために製作工程とコストが増えてしまいました。

・革を薄くするために革漉き屋に外注

・床面(裏面)の色移りを抑えるための加工

・底や横マチの改良による工数増加

 

そんな理由があって今後はエルバマットの定番はピッグスエードの裏地を当てる方向になりそうです。なかなか思い描いたものはできないですね。

 

 

 

今回新たに試作をしたエルバマットの一枚革(裏地なし)が1点店舗にありますので、ご興味ある方はご覧下さい。(メール等でのお問い合わせもお待ちしていおります)

革:エルバマット(色:ブラック)

糸:ネイビー

金具:シルバー

重さ:720g

価格:39,600-(試作1点ものにつき割引しています)

 

 

 

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