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美しいコバに仕上げる方法(タンニンなめし編)

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こんにちは。IKUMAです。

レザークラフトをやっていて、こだわりたくなるところ、悩むところ。そうコバの仕上げです。時には「時間かかるなぁ、大変だなぁ」と思うこともありますが、美しいコバは製品に品格を与えてくれると私は思います。

今回はコバの仕上げについて書いてゆきます。

そもそも、コバとは?

コバとは革の断面のこと。

包丁で切りっぱなしのコバは断面に繊維が見えてボソボソとしています。ワイルドな風合いですね。

 

コバを仕上げるとどうなるの?

コバに手を加えることでツルツルとした艶のある丈夫な状態になります。

コバを仕上げるメリット

コバを美しく仕上げようとするとなかなかの手間と時間がかかります。

手間をかけたらかけただけ丈夫で耐久性のあるコバに仕上がります。コバは仕上げると角のとれたカマボコ状になるので、製品を手に持ったとき、ひっかかりのない上質な質感をもたすことができます。

そうは言っても闇雲にやるだけでは効率が悪いので、効率よくコバが仕上がる手順をこの後書いてゆこうと思います。

コバを仕上げるメリット

・コバの角が落ち、上質な質感になる

・コバの耐久性が増し、綺麗な状態が長続きしやすくなる

 

コバってどんな風に磨くの?

さて、コバを磨くために必要な道具や基本的な流れをみてゆきましょう。

コバ磨きに必要な道具

  • 豆カンナ
  • 紙やすり(下地用:♯100、ならし用:♯:200、仕上げ用:♯400)
  • ふのり、CMC

 

コバ磨きの基本の手順

コバはどうゆう状態で美しく見えるのか?

それは、「段差が極限にない平らな面」の状態です。

この「平らな面」をいかに作るのか?を意識しながら進めてください。

step
1

「豆かんな」を使って凸凹した面を平らに近ずけます

特に二枚以上の革を貼り合わせたコバを磨く際、とても重要な工程です。

※豆かんなをお持ちでない方はステップ2から進めてください。

 

step
2

コバに紙やすりを沿わせ、前後運動で削ります

下地用→ならし用→仕上げ用 の順番でやすりがけをします。

このとき、下地用のやすりで平らな面が出るようにしっかりと作業します。ここをおろそかにすると美しいコバになりません。

step
3

ふのりを指先に微量つけ、コバに塗ります

コバが滑らかになってきたら、ふのりをコバに塗ります。

このとき、おもて面にはみ出さないように気をつけて下さい。

step
4

布でコバを磨きます

  1. 布を人差し指先に巻きます。指の腹をコバに当てるので、指の腹に布のシワがこないように調整します。
  2. まずは裏面を上にして裏面から磨きます。指の腹をコバに対して平行の位置にして、前後運動を繰り返します。
  3. おもて面を上にしておもて面も同様に磨きます。

step
5

キレイなコバ、納得のゆくコバが仕上がるまで Step1~Step4を繰り返します。

 

step
6

仕上げにネンをひく

滑らかに仕上がったコバ。

仕上げに「ネン」という道具を使って熱を入れて焼き締めてゆきます。

ネンの効果は?

ネンをひくことでコバに熱が入りコバはぐっと締まって丈夫になります。

外観上も、コバから数ミリ幅でラインが刻まれるので、すっきりとした上質な風合いになります。

 

それでも美しく仕上がらない、そんな時は?

言われた通りにやったのにうまくいかない・・・。

それにはいくつか原因があります。

  1. 下地用のやすり・豆かんなの作業が足りない
  2. クロムなめし革を使っている(磨けるものをありますが)
  3. 革の繊維が荒い

1は頑張って最初から作業をし直して下さい!

2はタンニンなめしにはタンニンなめしの、クロムなめしにはクロムなめしの磨き方があるので製作前になめしの確認が必要ですね。

3の「革の繊維が荒い」ですが、今回の記事「美しく磨くには」の核心です。

 

繊維の荒さとコバの仕上がり

ここまで長々と手順を書いてきました。正直、書籍やネット上の記事の内容とほとんど差はないのかなと思います。

それを踏まえて、本当に大切なことはこちらです。

いかに革の繊維を見極めるか」です。

革は部位によって硬かったり伸びやすかったり様々特性があります。

基本的には

背中は繊維が詰まって伸びにくく

お腹は繊維が荒く伸びやすい

自分の体を見ていただくとわかるかもしれません。人間も背中よりお腹の方が皮が伸びるんですね。牛も同じです。

繊維が粗ければ荒いほどコバを美しく仕上げるのは難しくなります。

コバを美しく仕上げるなら繊維の詰まった部位を使う

背中や肩の部位を使うことによってコバの仕上がりの効率は格段に向上します。

ただ、切り売り等で革を購入するとどっちがどっちかわからなくなりますよね。

そんな時、見分ける目安としては、2つあります。

折り曲げたときのシワの入り方

下の画像を参照に、左は背中、右はお腹です。同じロット・同色の革です。

背中のほうがシワの入りが細かく、お腹は荒いです。

裏面(床面)の繊維の状態の確認

こちらも同様に、左が背中、右がお腹です。

背中のほうが床面の繊維が細かく、お腹は荒いですね。

 

美しいコバに仕上げる方法 まとめ

いかがでしたか?

コバ磨きは革を切り出すところから始まっています。

もちろん、ヤスリがけなどの仕上げの作業も重要ですが、繊維の詰まった部分を使うことも大切です。

革を触り、部位や繊維を見極め、適切な部分を使用する。

革は高価なので、ロスが出ないようきっちりとパーツを取りがちですが、「コバがでる部分には繊維の詰まったところを!」と意識することで美しいコバに仕上がり、かつ、効率も上がるはずです!

 

いかがでしたか?

最後までご覧いただきありがとうございます、後半は少し駆け足になってしまいました。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

 

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