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コバ磨き(タンニン編)

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こんにちは。IKUMA(@ikuma_kaban )です。

前回に続き、

ギャルソンウォレット ミニ

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今回はコバ磨きタンニンなめし革編です。切りっぱなしのコバが綺麗なコバに移り変わる過程を見ていただきたいです。

タンニンなめし革はいわゆるヌメ革や、ブッテーロ、エルバマット、ミネルバボックスなどです。


作業手順

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1

タンニン革を二枚 貼り合わせたものをやすりかけします。

荒目から細目のやすりで段差のないようにに滑らかにします。

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2

コバ剤(ふのりやトコノール)を塗り込みます。

布を指に巻き、コバに軽く当てて前後に動かして、摩擦でコバを整えます。

1回目。凸凹してます。

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3

ヤスリをかけてコバを削り、コバ剤を塗り込み、布で磨きます。

2回目。まだまだ凸凹してます。

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4

ヤスリをかけてコバを削り、コバ剤を塗り込み、布で磨きます。

3回目。なだらかになってきました。

 

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5

ヤスリをかけてコバを削り、コバ剤を塗り込み、布で磨きます。4回目。

ネンを当てて熱を入れます。

最後にロウを入れて完成。

ツルツルに仕上がりました。

 

以上がタンニンなめし革のコバ処理です。

※革の状態や加工環境によってコバ処理に費やす時間や手順はまちまちです。総じて、作業内容はこんな感じです。また、これは私のやり方なので、もっと効率の良い方法があるかもしれませんので悪しからず。もっと良い方法があれば教えて欲しいです(汗)


タンニンなめし革のコバ処理のまとめ

コバ剤を塗ってすぐに磨いて→コバ剤塗ってすぐに磨く→コバ剤塗って・・・、

とスピーディーに作業を進めることができるので効率よく作業が進みます。

特にタンニンなめし革では革の部位によって何度磨いても一向に綺麗に仕上がらないこともあるので、革の状態を見極めることが大切です。

以前書いたブログもぜひ参考に↓↓↓

美しいコバに仕上げる方法(タンニンなめし編)

こんにちは。IKUMAです。 レザークラフトをやっていて、こだわりたくなるところ、悩むところ。そうコバの仕上げです。時に ...

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コバの仕上げのまとめ

前回・今回とクロムとタンニンなめしのコバ処理について紹介しました。

クロム・タンニンともに、コバ処理には一定の時間と手間がかかります。

一つの製品の製作工程において、コバ処理に費やす時間の割合が商品の価格に影響します。徹底的に磨きこむ場合はたぶん、(肌感覚ですが)総製作時間の4〜5割ほどはコバの処理にかけているんじゃないかと思います。(ミシン縫いの場合)

切りっぱなしやコバ剤を一度塗るだけでラフな感じに仕上げれば価格は抑えれますし、徹底的に磨き込むならそれだけ価格は上昇します。

ブランドの理念に沿ってコバ処理の塩梅を使い分けているところが多いかと思います。

 

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