こんにちは。IKUMA(@ikuma_kaban )です。
コバの処理方法は切り目本磨き、ヘリ返し、切りっぱなし・・・といくつかあります。
今回は切り目本磨きについて、クロムなめし革のコバの処理について書いてゆきたいと思います。特に切りっぱなしのコバが綺麗なコバに移り変わる過程を見ていただきたいです。
IKUMAで取り扱いのある革ですと、シュリーや国産シュリンクレザーなどがクロムなめし革です。(コンビなめしも含める)
作業手順
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1
クロムなめし革を二枚 貼り合わせたものをやすりかけします。
荒目から細目のやすりで段差のないようにに滑らかにします。
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2
コバに染料を染み込ませ着色します。
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3
コバ剤を塗り込みます。1回目。
1時間ほど乾かした状態。コバはまだまだ凸凹しています。
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4
ヤスリをかけてコバを平に削ります。
再びコバ剤を塗り込みます。2回目。
数十分ほど乾かした状態。まだまだざらついています。
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5
再びヤスリがけ と コバ剤の塗り込み。 3回目。
数十分ほど置いた状態。少しづつ平になってきました。
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6
ヤスリがけとコバ剤の塗り込み。4回目。
数十分ほど乾かした状態。まとまってきました。
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7
ヤスリがけとコバ剤の塗り込み。5回目。
数十分ほど乾燥させた状態。良い感じになってきました。
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7
最後にロウを塗り込んで熱を入れます。
貼り合わせた二枚の革がまるで一枚のように仕上がりました。
以上がクロムなめし革のコバの仕上げです。
※革の状態や加工環境によってコバ処理に費やす時間や手順はまちまちです。コバが綺麗に仕上がるまでに倍の手間がかかることもありますし、コバの状態によるところ大きいです。
総じて、作業手順はこんな感じです。また、これは私のやり方なので、もっと効率の良い方法があるかもしれませんので悪しからず。もっと良い方法があれば教えて欲しいです(汗)
クロムなめし革のコバ処理まとめ
個人的な意見としては、コバ剤を乾かす時間が必要なのでタンニンなめし革のコバ処理に比べて時間と手間がかかります。作業台のスペースが限られているので、他の作業を進めるわけにはいかず、そうゆう意味でも効率があまり良くないです。(広いスペースがあれば、乾かしている間に他の作業ができるのですが)ですのでなるべく一度にまとめて仕上げるようにして効率を上げています。
次回はタンニンなめし編です。