こんにちは。IKUMA です。
ペンを~15本程度収納できる大容量ペンケース【Paozinho】をスエード(Chales.F.Stead社のSuper Back?)×ミネルバ・ボックスで製作しました。
が、
いろいろと至らない箇所があるので値引きをして販売開始しました。
スエードのペンケースのスペック
革:スーパーバック(Chales.F.Stead社)
:ミネルバ・ボックス
寸法(縦×横×奥行き):5cm×18cm×5.5cm程度
重さ:80g
縫製:ミシン縫い
ファスナー:YKKエクセラ
収納本数:〜15本程度
Chales.F.Stead のスーパーバックとは?
イギリス Chales.F.Stead社の「Super Buck」は革の床面(裏面)を削って起毛させたスエードです。高級靴など使用されていて、毛足が短くキメが細かく手触りが良いのが特徴です。
※裏面(ペンケースの内側)は起毛しない加工がされています。
値引きをした理由…
実はこちらのペンケースは「手縫い」用の型紙です。ですが、手縫いですと製作時間がかかり販売価格が高くなるのでなんとか「ミシン縫い」で製作しようと考えました。
手縫い用の型紙ってなに?と感じる方いらっしゃるかもしれません。まず基本的に手縫いはどんな形状のものでも縫製可能です。立体でも平面でも狭所でも。
ミシン縫いではミシンの形状、押さえの大きさなどにより縫うことができない場合があります。制約がかなりあるので制約内で型紙を製作する必要があります。
今回はちょっとズルをして手縫いの型紙をミシンで製作したところ、案の定納得できないものになっていましました。(うまくいく場合もあるのですが)
想定では接着剤で貼り合わせて立体を形成したものをミシンで縫製して、コバを綺麗に磨きあげる予定でしたが…、ミシンで立体を縫う際に様々な負荷がかかることで貼り合わせた部分が剥がれてしまいました。私の腕が悪いのもありますが、現状型紙修正や設備を変更しない限りは均一な品質で製作するのが困難みたいです。(今後、諸々改善してミシン縫いで製作 または 手縫いで製作 するかは考え中です)
ですので今回は接着剤で貼り合わせずに、合わせながら縫製をしました。貼り合わせていないので接着面のパーツが浮いてしまったり、ズレた箇所があります。
外観的には左右でバランスが若干異なっていたりします。
内側のパーツをまとめた部分の浮きとズレ
外観のバランスの歪み
3個製作しました
A
刻印がムラになっています。焼印時間が長すぎました。
ファスナーまわりのコバは染色して適度に磨いています。
B
刻印は綺麗です。
C
生前に刻印された番号「86」がうっすらと見て取れます。「86」という数字に思い入れのある方、いかがでしょうか?www
やや右に傾いています。
AとBの違いは刻印の濃さです。
BとCの違いは「86」の刻印の有無です。
エイジングについて
3年ほど使用しているサコッシュの比較です。
左:3年ほど使用 右:新品
やや濃くなっている?程度です。毛足の質感もほとんど変化がありません。
汚れが気になるかもしれませんが使用前に防水スプレーで防水加工をしっかりとしておけば汚れがつきにくくなります。
本来はどこに出しても恥ずかしくない製品をお客様にご案内したいところですが、今回は訳あり品ということで割引して販売致します。使用には問題なく、ベージュのスエードにブラウンの玉縁の組み合わせは素敵なのでご検討ただけたら嬉しいです。