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【新作ボディバッグ】Vesto トゴで製作しました

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こんにちは。IKUMA です。

試作を幾度も繰り返したボディバッグ・・・、ようやく完成しました!

モデル名は【Vesto(ヴェスト)】です。ポルトガル語の動詞「Vestir」、日本語で「〜を着る、〜身につける」という意味です。

今回はデュプイ社のトゴで1点製作しました。(今後、ミネルバ・ボックス等で製作予定です)


製作背景

個人的に外出する際は手持ちのクラッチバッグやサコッシュを使うことが多いです。ボディバッグをあまり使ったことがなかった理由としては、既製品で自分が「いいな!」と思えるものが少なく、ついつい使わないままきてしまいました。

ですが、昨年より自転車に乗るようになってからボディバッグの便利さに気づき既製品のボディバッグをいくつか使ってみました。そこから「使い勝手の良さ」と「フォルム」を意識して試作を繰り返してきました。

 

こだわり

こだわった点は3点あります。

1点目として、収納量と収納数です。大きな収納が一つあって、自分なりに仕分けをして使いやすくするのも楽しみのひとつですが、ボディバッグにはメイン収納が一箇所とサブポケットが数箇所あるのが理想だと思っています。バッグを使う上で「どこに何があるのかわからなくなる」「何かを出した際に、他のものが一緒にでてきてしまう」という点が個人的には嫌で気になります。

私個人の使い方としては、メイン収納には二つ折り財布、ティッシュ、ポーチ、ミンティア、コンデジ、小型の飲料水などを収納。まだ少し余裕があります。

上部のファスナーポケットには目薬と手指消毒のボトルを収納。ドライアイで急に目が痛くなる場合があるのですが、そんな時にすぐに取り出しできる上部の収納に入れています。ここは収納量は少ないので入れても一つか2つです。3つ以上は窮屈になるし、何かを取り出す時に外の物をでてきてしまう場合があるからです。

背面のファスナーポケットにはスマートフォンを収納。出先で一番出し入れするのはスマホだと思うので、背面のファスナーポケットは「スマホ専用」のポケットとしています。ここもスマホのみ収納することでストレスなく出し入れできます。

 

そんな使い方を想定してメインポケットを一箇所、サブポケットを2箇所設置しました。

 

2点目は「フォルム」、3点目は「使い勝手」です。こちらは目次「外観」の項目で書いてゆきます。

 

仕様

寸法(縦×横×マチ):16cm×28cm×10cm

重さ:560g

ショルダーストラップ:78cm~102cm(無段階調整式)

表革:トゴ

裏革:ピッグスエード

縫製:主にミシン縫い

価格:¥66,000(税込み)

 

 

トゴについて

フランス デュプイ社のシュリンクレザー。カーフの丸革で部位によってシボ感が細かったり大きかったりするのが特徴です。ふわっと柔らかな手触りが心地良いです。シュリンクレザーの特徴でキズがつきにくく、目立ちにくいです。特にトゴは本当にキズが目立ちにくいです。製作中に丸キリ(先を丸くした千枚通しのような道具)で革に目印の凹みをつけるのですが、つけた途端にどこにつけたかわからなくなるほどです。

今回使用したブルーニュイは深めのネイビーで、光の加減でムラサキっぽい要素が見え隠れする上品な色です。

シボ感、柔らかさ、キズがつきにくい特徴はペリンガー社のシュランケンカーフと似ています。

外観

既製品のボディバッグはカジュアル寄りのものが多い気がします。素材の質や色使いがカジュアルなのかもしれませんが、個人的には「金具の使い方」にも理由がある気がします。カンであったりファスナーであったり金具を様々な部分で使用していて、どこかまとまりがないような印象があります。

そういったことを念頭に置いて、できるだけ金具を使わないようにしよう、またはできるだけ表に見えないようにしようと考えました。

使用している金具はファスナーとバックルの2箇所です。

ファスナー部分は玉縁をファスナーを覆うように取り付ける「玉ポケット」を採用して、金具が外観に見えにくいようにしました。

引き手はシンプルでつかみやすい形状のものを採用しました。

バックルは金属製の重厚感のあるものを採用しました。バックルは最後まで採用するか悩んだ点です。ボディバッグをたすき掛けする際、首を通す場合がほとんどで、バックルを外すことってあまりないんじゃないでしょうか。それでもバイクのヘルメットをしてる時はバックルの着脱が必要だろうし・・・と様々考えた末、採用しました。限りなく金具を廃したデザインだからこそ、重厚なバックルはスパイスとしてありだと思います。

 

次にこだわりの2つ目、フォルムについてです。四角い直方体のような形のデザインも無骨でかっこいいのですが、今回はできるだけ「角」がないデザインを目指しました。

ボディバッグはアウトドアやカジュアルな格好に合うものが多いと思うのですが、少しキレイめな格好でも問題なく使用できるようなものを今回は作りたかった。

それでいて体にしっかりと「沿う」形状で、長く使っていてもストレスが少ないつけ心地を目指しました。

体に沿うパーツ(バッグの背中側のパーツ)は1枚の革のパーツを使用することで体のラインにストレスなく沿うようになっています。

正面から見ると背中側のパーツが上と下にせり出るようなフォルム、

横から見ると同じく背中側のパーツが前面に向かって絞るようなフォルムとなっています。厚み(マチ)は下に向かうほど若干細くしています(画像の右から左に向かってすぼんでいます)

上面

底面

 

3点目にこだわったのが使い勝手です。特にショルダーストラップの太さ、デザイン、調整機能は悩みました。細いとバッグが安定しないのでやや太めの方向で考えました。極端に太いストラップもトレンドっぽいですが、使い勝手や重さを考えて30mm幅にしました。適度にバッグの重さを分散してくれてバッグも安定します。

※今回は表革・裏革ともにトゴを使用して、コバはヘリ返しで仕上げています。ボディバッグの性質上、ストラップの長さ調整は頻繁にするのでヘリ返しで仕上げたほうがコバへのダメージがでにくいのではないかと考えヘリ返しを採用しました。ただ、今後製作する製品は「切り目本磨き」に変更する場合もあります。

 

ストラップのデザインは根革(バッグとショルダーストラップをつなぐパーツ)への接合部と剣先を同じデザインにして統一感をだしました。

剣先のみ「切り目本磨き」で仕上げています。

長さ調整はサルカン(定革)を剣先から数センチの部分に固定して縫い込むことで、ストラップの長さを調整しても剣先に余るショルダーストラップの長さを固定化しました。剣先側にストラップが余ると風に煽られたりしてあまりスタイリッシュじゃないので。(説明難しいので下の動画をご覧下さい)

もうひとつのサルカン(遊革)は可動するのでショルダーストラップを短くした際のバタつきを抑えれます。

 

 

収納

収納はすべてピッグスエードを当てています。

メイン収納には小さなマチのないフリーポケット(縦×横:9.5cm×18cm)が一箇所あります。ポケット裏もしっかりとピッグスエードを当てています。

ここは薄いものの収納に適しています。

 

上部の天ポケットは約22cm×6cmのポケットです。サイズが小さいので小さなものの収納に適しています。

背面ポケットは22cm×120cmのポケットです。背面ポケットはスマートフォンが横に入るサイズ感です。

使用者目線の動画です。

 

使い方は2WAY

ストラップを短くしてボディバッグ風に

ストラップを最短に調整した状態。

自転車に乗る際はストラップを短くすると、体にフィットしてバタつかずにライドできます。

背中に回した状態

 

ストラップを中位にしてボディバッグ風に

コーディネートに合わせてストラップの長さを調整可能です。普段使いはこのくらいの長さがオススメで、荷室へのアクセスも良いです。

また、ボディバッグのお気に入りのポイントとしてボディバッグを前側にしたまま車のシートベルトができることです。

コーディネートに合わせてゆったりとした長さもありです。

ストラップを長くしてショルダー風に

ストラップを最長に調整した状態。ショルダーバッグ風に背中側に回すといい感じに収まります。オーバーサイズの服装の場合はゆったりとたすき掛けをしてショルダーバッグ風に使うのもいいです。

背中に回した状態の正面の雰囲気。バックルが胸の中心あたりにきます。ストラップを長くした場合も短くした場合も、剣先に余るストラップの長さが一定なのでスタイリッシュです。

ショッピングからライドまで

Vestoの意味は「着る」です。まるで着ているかのように体にフィットして日常の買い物からショッピング、オートバイやロードバイクのライドまで様々なシチュエーションで活躍します。

 

 

トゴは1点のみ製作で即納品です

この仕様で製作することはしばらくなくて(在庫の関係で、できてもあとひとつ)、価格的にもお得です。

今後は定番品としてミネルバ・ボックスとドイツシュリンクで製作予定ですが、多分裏地はナイロンになると思います。

 

製品詳細はオンラインショップよりご覧ください。

↓↓↓

ご覧いただきありがとうございます。こちらの製品は売り切れました。今後、ミネルバ・ボックスで製作予定です。

 

 

 

おまけ

今回は2個同時に製作を進めて、ひとつは店舗用(販売用)、ひとつは自分用です。どうして自分用なのかというとトゴの背中の一番良い部分に広い範囲でキズがあったからです。さすがに製品にするのは難しい、かといって使わないのはもったいない・・・、ということで自分用のバッグとなりました。

丸革の中心にキズ

中心付近の「おいしいところ」にキズが・・・

イボや虫刺されのアトのようなものがあります

床面(裏面)にも穴が・・・。

透かせてみると反対側が見えました(汗)

薄く漉いた革を接着剤でしっかり貼って補強

背中側の見えない部分に当たるようにしました。

ある意味一点もの(笑)

1ヶ月ほど使用しての使用感やエイジング

1ヶ月ほど使用したものです。(使用頻度は日常の買い物とサイクリングに数回使った程度です)色味や光沢感はほとんど変化がありません。

革質は使用に伴いくったりと柔らかくなってきました。それに伴って各ポケットが開きやすくなって使いやすくなりました。

キズや色落ちは今の所ありません。

ファスナー周りの玉縁も柔らかくなってファスナー開閉もスムーズです。

ショルダーストラップは普段使いやサイクリングとかなりの回数、長さ調整をしました。コバに色落ち等はありません。バックルの「あたり」はところどころあります。

左:新品  右:1ヶ月使用

体に密着するので形は右のほうが若干平たくなってきています。色味・光沢は変化がほぼありません。

 


以上、長々とありがとうございました。

店舗に現品があるのでご興味あればぜひご覧いただきたいですね!

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